この記事は約 6 分で読めます。
エコキュートをご利用中の皆様へ、エコキュートでの入浴剤利用について重要な情報をお届けします。
一般的に、追い焚き機能が搭載されている、フルオートタイプエコキュートでは、循環ポンプや配管に影響を及ぼすおそれから、入浴剤の使用が推奨されません。
ですが、エコキュート各メーカーが推奨する製品が存在し、それらの入浴剤を選択することで、安全に利用できます。
それらを選択することで、エコキュートの故障や影響を気にせず入浴剤を使用できます。
一方で、エコキュートでの使用が推奨されない入浴剤もあります。
それらを利用してしまうと、お湯が出にくくなったり、配管が腐食したり、入浴剤で期待していた保湿効果が出ないなどの影響を及ぼします。
利用予定のエコキュート、各メーカーの取扱説明書やカタログを確認して、使用可能な入浴剤を選択することが重要です。
他にも、入浴剤を混ぜたり適切な量を超えたりすることも避けるべきです。
以下からは、さらに詳しく説明をしていきます。
※セミオートタイプや、給湯専用タイプであれば、入浴剤は問題なく使えますので、他記事をお楽しみください。
エコキュートでの入浴剤、非推奨の理由
先に述べたとおり、一般的にエコキュートでは循環ポンプや配管に影響を与える恐れがあるため、入浴剤の使用が推奨されていません。
これは、入浴剤の成分が配管を詰まらせたり、部品を腐食させたりして、エコキュートの誤作動や故障の原因になる可能性があるからです。
しかし、エコキュートの各メーカーは、推奨される入浴剤を公開しており、それら推奨される製品を選択することで、安全に入浴剤を利用することが可能です。
例えば、「バブ(花王)」「バスクリン・きき湯(バスクリン)」「バスロマン(アース製薬)」などは、多くのメーカーから推奨されており、エコキュートで安心して使用できる入浴剤とされています。
ただし、入浴剤の成分や種類によって、同じ入浴剤メーカーの製品(バスクリン社の製品でも、「バスクリンはOK」、「きき湯」はNGなど)でも、エコキュートへの影響が異なるため、取扱説明書を確認し、各エコキュートメーカーが推奨する製品を選ぶことが重要です。
使用可能な入浴剤と非推奨な入浴剤
2-1 各メーカーが推奨する入浴剤
エコキュートでの使用可能な入浴剤について、各メーカーが推奨する入浴剤に焦点を当ててご説明します。
三菱、パナソニック、コロナ、ダイキン、日立、東芝は、それぞれのエコキュート製品に適した入浴剤を公開しています。
メーカー | バブ | バスロマン | バスクリン | にごりタイプ |
三菱 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | 不可 |
パナソニック | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | 不可 |
コロナ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | 不可 |
ダイキン | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | バスクリンのみ |
日立 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | 不可 |
東芝 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | 不可 |
- 参考 : 三菱電機会員サイト「家電おたすけメモ」
- 参考 : パナソニックHP「よくあるご質問」
- 参考 : コロナHP「製品情報サイト」
- 参考 : ダイキンHP「さまざまな入浴剤に対応」
- 参考 : 日立HP「いろいろな入浴剤が使用できる!」
上記のメーカーが推奨する入浴剤を選択することで、エコキュートの故障や損傷を気にせずに利用できます。
エコキュートの取扱説明書やメーカーのウェブサイトには、推奨される入浴剤のリストや特定のブランド名が記載されています。
エコキュートを安全にご利用いただくために、入浴剤を利用する際にはメーカーが推奨する製品を選ぶことが重要です。
推奨されない入浴剤を使用することで故障のリスクが高まるため、メーカーの指示に従い、安全に入浴剤を選んでください。
2-2 エコキュートに推奨されない入浴剤
エコキュートでの入浴剤選びにおいて、推奨されない入浴剤の特徴について詳しくご説明します。
一般的に、エコキュートには適さない入浴剤の種類があります。
これには、粉末タイプや白濁した入浴剤、硫黄、塩分、アルカリ、酸を含むものが含まれます。
これらの成分は、エコキュートの循環ポンプや配管に悪影響を及ぼす可能性があるため、推奨されません。
ただし、メーカーごとにエコキュートに適した入浴剤の条件は異なるため、必ず取扱説明書を確認しましょう。
エコキュートの取扱説明書には、使用すべきでない入浴剤のリストや成分に関する情報が記載されています。
そのため、取扱説明書をチェックすることで、適切な入浴剤を選択できます。
エコキュートの機能や部品の保護のためにも、取扱説明書で推奨されている製品を選択するようお勧めします。
これにより、エコキュートの長寿命化と正常な機能維持が可能となります。
2-3 追い炊きもNG!?!?
実は、エコキュートの追い炊き機能を利用する際にも、入浴剤の選択と使用には特に慎重になる必要があります。
追い炊き機能は、お湯を循環させるため、同じく入浴剤の成分が循環ポンプや配管を詰まらせたり、エコキュートの部品を腐食させたりして故障の原因となる可能性があります。
エコキュートの追い炊き機能を使用する場合も、メーカーが推奨している入浴剤を使用することが、エコキュートの寿命を伸ばし、安定した機能の維持が期待されます。
エコキュートの追い炊き機能は非常に便利ですが、推奨されていない入浴剤の使用は避け、メーカーが推奨する安全な製品を選択することが大切です。
エコキュートで入浴剤を使用するなら、やっておきたいメンテナンス
3-1 自動配管洗浄機能の利用
エコキュートに「自動配管洗浄機能」が付いているのであれば、非常に便利です。
自動配管洗浄機能を有効に使用するために、エコキュートの設定で常に「入」にしておきましょう。
この自動配管洗浄機能をオンにしておくことで、配管内に入浴剤の成分が残りにくくなります。
エコキュートが配管を洗浄することで、汚れや成分の蓄積を最小限に抑え、機器の効率的な動作を維持できます。
入浴剤を利用した際には、以下と合わせて行うことにより、さらに効果的に汚れや成分を除去できるので、性能を最適な状態に保つことができます。
3-2 入浴後、入浴剤や汚れをキレイに洗い流しましょう
入浴後は、入浴剤の成分や汚れを効果的に洗い流すことが重要です。
まず、シャワーを使って浴槽に残った入浴剤をしっかり洗い流しましょう。
シャワーを使うことで、残留した成分や汚れを効果的に流すことができます。
特に、付着しやすい入浴剤を使用している場合や、浴槽の汚れが目立つ場合は、十分な洗い流しを心がけてください。
さらに、スポンジを使用して汚れをこすり洗いすることも一つの方法です。
スポンジを使うことで、汚れが残りにくくなり、浴槽を清潔に保つことができます。
ただし、浴槽の素材によっては傷つけないように優しく手入れすることが必要です。
これらの手順を実践することで、入浴剤の成分や汚れを効果的に洗い流し、浴槽を清潔な状態に保つことができます。
3-3 浴槽フィルターを洗浄しましょう
浴槽フィルターの定期的な洗浄は、エコキュートや配管の正常な機能維持にとって重要です。
フィルターに目詰まりが起こると、エコキュートや配管に負荷がかかり、故障の原因となります。
また、清潔に保たないと、エコキュートの優れた省エネ効果が発揮されにくくなる可能性もあります。
入浴剤を使用した後は、浴槽の循環口に取り付けられたフィルターを軽く洗浄する習慣を身につけましょう。
入浴後にシャワーで洗い流す程度の簡単な作業で十分ですので、習慣にすることで、汚れが溜まりにくくなります。
フィルターの洗浄は、エコキュートや浴槽のトラブルを未然に防ぐ重要な手段です。
継続的なメンテナンスによって、安定した省エネ効果を享受でき、エコキュートの寿命を延ばすことができます。
3-4 貯湯タンクのクリーニング(水抜き)を実施しましょう
配管やフィルターだけでなく、1年に2〜3回(作業時間 : 1回、3〜5分で簡単)の貯湯タンクの洗浄も大切です。
浴槽内のお湯と、貯湯タンク内のお湯が混ざることは基本的にありませんが、貯湯タンク内には水道水に含まれる、ナトリウムやカルシウム、カリウムなどの、ごくわずかな不純物が溜まって、沈殿してしまいます。
これら不純物が混ざったお湯が、お風呂や台所から出てきてしまうので、清潔なお湯を使用するためにも、定期的に実施するのを推奨されております。
ですが、「設置から10年間、一度も水抜きをしていない」というお客様も多くおります。
1年に2〜3回、1回3〜5分で終わる、水抜き作業を定期的に実施するだけで、貯湯タンク内の不純物を排出し、清潔なお湯を保つことができます。
貯湯タンクのクリーニングは、エコキュート全体の効率的な運転と寿命の延長に寄与します。
取扱説明書にはクリーニングの手順が詳細に記載されているはずですので、これに従って作業を行いましょう。
まとめ
今回は、エコキュートにおいて入浴剤の利用に関する重要なポイントを詳しくご紹介しました。
エコキュートはセミオートタイプや給湯専用タイプでは問題なく入浴剤が使用できます。
フルオートタイプでも一部制限がありますが、メーカー推奨製品から選んだ入浴剤であれば、エコキュートの故障やトラブルを防ぎながら快適な入浴を楽しむことができます。
入浴剤は、単にバスタイムを楽しむだけでなく、冷えた身体を温める効果もあります。
エコキュート設置している方で、バスタイムを重要視する方は、購入や交換の際に入浴剤との相性を考慮しながら選ぶことが重要です。
株式会社Cools
神奈川県平塚市平塚5-6-3
TEL:0463-26-4022