エコキュート故障の前兆かも?築10年以降は要確認!よくある初期症状

エコキュート故障の前兆かも?
落合 祐太
第二種電気工事士/液化石油ガス設備士/ガス機器設置スペシャリスト 落合 祐太

エコキュート施工歴8年。

メーカー認定代行店として、給湯器・エコキュートの設置や修理に多数携わる。

電気・ガス両方の専門知識を活かし、正確でわかりやすい情報発信を行っています。

監修者
長谷川 きよみ

エコキュート・ガス給湯器専門ライター

長谷川 きよみ

エコキュート専門店スタッフ。住宅設備に関する幅広い知識を持つ。
自宅に設置したエコキュートの実際の使い心地をふまえた、分かりやすい情報をお届けします。
2児の母として、家庭で使いやすい設備選びや、日々の暮らしや家計に寄り添った発信を心がけています。

執筆者

「なんか最近お湯の出が悪いかも…?」毎日の家事に欠かせない給湯器。もし急に動かなくなったらとっても困りますよね。

もし今気になっている症状があれば、それが故障につながるリスクが高いものか心配な方も多いはず。

まず前提として、すべての不調が致命的な故障とは限りません。ちょっとしたお手入れやリセットで直るケースもあれば、本格的な寿命を知らせるサインであるケースも存在します。

この記事では、エコキュートの故障の前兆としてよくある見逃せない症状をご紹介します。

今の症状が「一時的なエラー」なのか「本当に修理や買い替えが必要な前兆」なのかを見極める具体的な判断基準をわかりやすくお伝えしてきます。

ご自宅のエコキュートの状況を一緒にチェックしてみてくださいね。

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目次

エコキュートの故障の前兆?すぐ確認したい4つの初期症状

毎日使うお湯の調子が悪いと、「すぐ交換した方がいいかな」と焦ってしまいますよね。まずは落ち着いて、現在の症状が故障によるものなのか、一時的なエラーなのかを見極めましょう。

ここではよくある4つの前兆を解説します。

エコキュートの不調は、大きく分けて「お湯の温度」「湯量」「水漏れ」「異音・エラー」の4つにサインとして表れます。

エコキュートの故障の前兆

症状1:お湯の温度が安定しない・ぬるい

「設定温度は40度なのに、なんだかぬるい」「シャワーを浴びていると急に水になる」といった症状は、給湯器内部の温度センサーの異常や、お湯を作り出すヒートポンプユニットの劣化が原因として考えられます。

ただし、とくに冷え込みが厳しい冬場は、故障ではなく「一時的な能力低下」であることも珍しくありません。

故障と一時的な症状の違いは、以下の表を参考に判断してみてください。

故障と一時的な能力低下の見分け方

確認ポイント一時的な症状(冬場の冷え込み等)故障の可能性が高い症状(要点検)
発生時期大寒波の日や、急激に冷え込んだ日の朝季節や気温に関係なく頻発する
症状の継続昼間になり気温が上がると正常にお湯が出る時間帯に関わらず、常にお湯がぬるい
その他の異変リモコンにエラーコードは出ていない頻繁にエラーコードが点滅する

気温が上がってもお湯が安定しない場合は、センサーや基板の不具合が疑われますので、早めの点検をおすすめします。

次の症状として、温度ではなく「量」に関するトラブルも多くご相談いただきます。

症状2:お湯が設定量までたまらない・出ない

「お風呂の自動湯はりボタンを押したのに、半分しかお湯がたまらない」「お湯そのものが全く出ない」といった場合、慌てて修理を呼ぶ前にご家庭で確認できることがあります。

エコキュート専門ライターきよみ

配管の凍結や汚れ、単純な湯切れが原因で、お金をかけずに解決できるケースも多いのです!無駄な修理費や出張費を払わないために、まずは以下のチェックリストを確認してみてください。

修理を呼ぶ前のチェックリスト

  • 今日、いつもよりお湯を多く使いませんでしたか?
    (来客などでタンクのお湯を使い切った「湯切れ」の可能性があります。沸き上げ設定を確認してください)
  • 浴槽の循環アダプター(お湯が出てくる金属のカバー)のフィルターは汚れていませんか?
    (汚れが詰まるとセンサーがお湯の量を正しく検知できません。古歯ブラシ等で水洗いしましょう)
  • 昨晩、氷点下になるほど冷え込みませんでしたか?
    (配管が凍結している場合、日中温まって自然に解凍されるのを待つのが一番安全です)

これらをクリアしてもお湯が出ない場合は、給湯ポンプの故障や配管の詰まりなど、機器側のトラブルの可能性が高くなります。

また、お湯の量に違和感がある時、屋外の機器周りで起きているかもしれないのが「水漏れ」です。

症状3:本体や配管からの水漏れ

屋外に設置されているエコキュートの周辺が水浸しになっていると、「配管が破裂した!?」と驚かれるかもしれません。しかし、水漏れにも「正常なもの」と「危険なもの」があります。

  • 正常な水漏れ(結露水など)
    ヒートポンプユニット(エアコンの室外機のような見た目の機械)は、お湯を沸かす際に空気中の熱を奪うため、冬場は本体の裏側などに結露が発生します。これが水滴となって地面に落ちるのは正常な動作です。また、タンクの圧力を逃がすために少量の水が排出されることもあります。
  • 危険な水漏れ(配管の亀裂・パッキン劣化)
    お湯を沸かしていない時間帯でも常に水がポタポタ落ちている場合や、配管の接続部分から水が噴き出している場合は、部品の劣化や亀裂による水漏れの可能性が高いです。放置すると水道代の跳ね上がりや、基礎コンクリートの劣化に繋がるため、すぐに止水栓を閉めて業者に連絡してください。

ここまで目視で確認する内容をご紹介してきましたが、耳で聞いてわかる前兆も重要です。

症状4:聞き慣れない異音や頻繁なエラーコード

エコキュートはお湯を沸かす際に「ブーン」という低い動作音が鳴りますが、普段とは違う音が鳴り始めたら要注意です。

  • 「ピー」「ピー」という警告音: リモコンからの警告音。エラーが発生しています。
  • 「キュルキュル」「キー」という高い摩擦音: ヒートポンプ内のファンモーターが摩耗・劣化しているサインです。
  • 「ゴーッ」という大きくて低い振動音: コンプレッサーの異常や、設置台のガタつきが考えられます。

また、音と同時にリモコンに表示される「エラーコード」は、どこが悪いのかを教えてくれる重要なメッセージです。

以下に代表的なメーカーの警告エラーをまとめています。

→ メーカー別│エラーコード一覧

エラーが出た際は、メーカーの取扱説明書を確認し、一度だけリセット操作(漏電遮断器の上げ下げ等)を試してみてください。それでも再発する場合は点検が必要です。

【築10年以上向け】その症状、エコキュートの寿命かも?

前兆に当てはまる症状があった場合、次に悩むのが「修理で済ますか、新しく買い替えるか」というお金の問題です。

実は、設置から10年以上経過している場合、修理よりも交換の方が家計に優しいケースが多くあります。

エコキュートの設計上の標準使用期間は約10年とされています。ここでは、築年数が経過したお宅が直面しやすい「修理の落とし穴」について解説します。

メーカーの「部品保有期間」の罠(2015年以前の機種は要注意)

「調子が悪いからとりあえず修理をお願いしよう」と思っても、そもそも修理ができないケースがあります。それが「部品保有期間」の壁です。

エコキュートをはじめとする家電製品は、メーカーが修理用の部品を保管しておく期間が定められています。エコキュートの場合、この期間は「製造終了から10年」です。

メーカーの「部品保有期間」

※2011年〜2016年頃にご自宅を新築された方や、設備を導入された方はここに該当する可能性があります。

つまり、2026年現在、お使いの機種が10年以上前のものであれば、メーカーに修理を依頼しても「すでに部品の生産が終わっているため直せません」と断られてしまうリスクが非常に高いのです。

仮に運良く部品があって修理ができたとしても、費用の面で慎重になる必要があります。

費用シミュレーション:部分修理 vs 最新機種への交換

長く使ったエコキュートの部分修理は、かえって高くつくことがあります。

まずは一般的な費用相場を見てみましょう。

修理部位別の費用相場
  • 温度センサーや基板の交換: 約30,000円 〜 50,000円
  • ヒートポンプユニットの修理・交換: 約100,000円 〜 150,000円
  • タンクからの水漏れ修理: 約40,000円 〜 80,000円

ヒートポンプなど心臓部の修理になると、10万円を超える高額な出費になります。さらに厄介なのが「次々と連鎖して壊れる」という現象です。

お客様から伺ったご相談の事例(修理後1年の後悔)

お店でお客様とお話して、「去年、基板が壊れて5万円で修理したばかりなのに、今年はヒートポンプが壊れて10万円の見積もりが出た」というお悩みをお伺いしました。

機械全体が同じように10年分の歳月を経て経年劣化しているため、一箇所だけを新品の部品に直しても、すぐに別の古い部品が寿命を迎えてしまうのです。

結果的に「あの時、思い切って最新機種に買い替えておけばトータルで安かった…」と後悔されるケースもございます。

では、ご自身の状況ではどう判断するのが一番良いのでしょうか。

交換&修理の判断基準に関する内容は以下の記事で詳しくまとめています。

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エコキュート故障の症状と原因とは?対処法や寿命、交換修理した方がいいパターンも解説! エコキュートのお湯が安定しない・タンクの音が大きい・リモコンの表示が気になる…。そんな不調のサインを自分で確認する方法と、修理が必要な場面を分かりやすく解説します。

築10年前後で高額な修理費用がかかる場合、最新の省エネ機種に交換したほうが、月々の電気代が大幅に安くなり(機種によっては年間数万円単位で変わることもあります)、結果的に家計全体の負担を減らすことができます。

実際の費用が気になる方は、ご家庭のお湯の使用状況に合った「買い替えシミュレーション」をチェックしてみてください。

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エコキュートの故障の前兆を感じた時の応急処置

業者が到着するまで、あるいは買い替え工事の日まで、なんとか今の生活を回さなければいけません。

ここでは今夜の被害を最小限に食い止めるための正しい対処法をお伝えします。

今夜のお風呂を乗り切るための一時的な対処法

「自動でお風呂が沸かせない!」とパニックになりがちですが、実はタンクの中に前日沸かしたお湯が残っていれば、シャワーや蛇口からは普段通りお湯が出ることがあります。

まずは蛇口をひねって、お湯が使えるか確認してみてください。そのまま浴槽にお湯を貯めれば、とりあえず今夜のお風呂はクリアできます。

また、一時的なシステムエラーであれば、以下の「リセット操作」で正常に動くようになるケースがあります。

  1. エコキュート本体(貯湯タンク側)のカバーを開け、「漏電遮断器」のスイッチをOFF(下)にする。
  2. そのまま1〜2分ほど待つ。
  3. 再びスイッチをON(上)に戻し、リモコンのエラー表示が消えるか確認する。

※メーカーによって手順が異なる場合があるため、必ずお手元の取扱説明書と併せて確認してください。

エコキュート故障の前兆を感じたらやってはいけないNG行動

焦っている時ほど、良かれと思ってやったことが逆効果になり、出費を膨らませてしまうことがあります。

以下の3つは絶対に避けてください。

  • 水漏れの放置(基礎コンクリートへのダメージ) 「屋外だから多少水が漏れても大丈夫」と放置するのは大変危険です。翌月の水道代が数万円に跳ね上がるだけでなく、漏れ出たお湯が家の土台である基礎コンクリートに浸透し続けると、コンクリートの劣化やシロアリ被害などの二次被害を招き、住宅そのものの寿命を縮めてしまいます。
  • エラーの連続リセット 一度リセットして復旧しても、数日以内に再び同じエラーが出る場合、それは明らかな「故障の前兆」です。だましだまし何度もリセットを繰り返すと、内部の基板が完全にショートしてしまい、数万円の部分修理で済むはずが「全交換」を余儀なくされるケースがあります。
  • 無理な分解や自力での修理(DIY) エコキュートは200Vという高い電圧で動く精密機器です。感電の恐れがあり命に関わるため、専門の資格がない方の分解は法律でも禁止されています。また、少しでもお客様自身でいじった形跡があると、メーカーの修理保証対象外となってしまうため絶対にやめましょう。

2026年最新版!エコキュート交換に使える補助金情報

もし買い替えとなった場合、一番のネックは初期費用ですよね。

でもご安心ください。2026年現在、国や自治体から手厚い補助金が出ています。

「給湯省エネ2026事業」など最新の還元制度をチェック

いざ交換となった場合でも、2026年度は国の大型補助金事業を活用することで、最大10万円以上の補助金を受け取れる可能性があります。

さらに、8〜10年前の古い機器から最新のエコキュートに交換することで省エネ性能が格段にアップし、ご家庭のお湯の使い方によっては年間の電気代が数万円単位でお得になることも。

目先の修理費用だけでなく、長期的なランニングコストも考慮すると、買い替えの方が家計に優しいケースが多々あります。

補助金には国が定めた予算上限があり、完全に壊れてお湯が出なくなってから慌てて探すと、「すでに今年の補助金が終わっていた…」という悲しい事態になりかねません。お得な制度を利用するためにも、少しでも前兆を感じた早い段階で動いておいた方が得策です!

故障の前兆を見逃さない!完全に壊れる前に確認すべきこと

補助金の話にも触れましたが、エコキュートの故障の前兆である「お湯がぬるい」「異音がする」「エラーが頻発する」といったサインが出ているなら、今はまさに「修理か交換かを見極めるベストなタイミング」です。

完全に停止してしまうと「とにかく早くお湯を出してくれる業者」を焦って探すことになり、相場より高い費用を払ってしまったり、本来もらえるはずの補助金申請が間に合わなかったりします。

今のうちに信頼できる業者に、買い替えるならいくらかかるかの相見積もりを取っておくことが、一番損をしない賢い選択です。

エコキュートの故障や前兆に関するよくある質問

最後に、お店でお客様からよくいただくエコキュートの不調に関する疑問にお答えします。

エコキュートの故障の前兆を放置して完全に壊れると、何日お湯が使えませんか?

完全に故障して「お湯が全く出ない」状態になってから交換業者を探すと、最短でも数日、冬場の繁忙期やご希望の機種の在庫がない場合は1週間から長くて2週間以上お風呂に入れない期間が発生してしまうことも可能性もあります。

 「お湯がぬるい」「変な音がする」といったエコキュートの故障の前兆を感じた段階(まだギリギリお湯が使える状態)で、早めに点検や見積もりをとっておきましょう。

賃貸の戸建てに住んでいますが、費用は誰が負担しますか?

賃貸物件に元々設置されているエコキュートであれば、基本的には大家さんや管理会社が修理・交換費用を負担します。 

ただし注意点として、故障の前兆(エラーの頻発や水漏れなど)に気づいていたのに放置して被害が拡大した場合、入居者側の管理責任を問われるケースもゼロではありません。

異変を感じたら、ご自身で業者を手配する前に、まずは管理会社へ「故障の前兆かもしれないので確認してほしい」と速やかに連絡しましょう。

修理と交換、どちらにするか決めていなくても業者に見てもらえますか?

もちろんです!「ちょっと調子が悪いけれど、完全に壊れたわけじゃないし…」というタイミングこそ、私たち専門店に一番ご相談いただきたい時期です。 

実際にプロの目で見させていただき、数千円の簡単な部品交換で済む状態なのか、寿命を迎えていて買い替えた方がトータルでお得になるのか、フラットな目線でアドバイスいたします。

「まずは今の状態を知りたい」という目的でも、全く問題ありません。

故障の前兆に気づいたら早めに業者へ相談を

お湯が突然使えなくなるストレスは、毎日の家事や育児を担う家族にとって本当に大きな負担ですよね。

エコキュートは、設置から10年を過ぎて少しでも「おかしいな」と感じたら、完全に停止してしまう前にプロに相談していただくのが一番の節約と安心に繋がります。

当店では、修理か交換か迷っている段階でのご相談も大歓迎です。ご家庭ごとの光熱費の状況やこれからのライフスタイルを踏まえて、一番損をしない方法を一緒に考えます。

「これって故障の前兆?」と不安になったら、まずは当店のLINEやお問い合わせフォームからお気軽に現在の症状をお聞かせください。

エコキュート本体やリモコンのエラー画面など指定の写真を数枚送るだけで、手軽に無料見積もりをお出し出来ます。ぜひお気軽にご利用くださいね。

エコキュートの交換をご検討中の方へ

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\些細なご質問でもお気軽にご相談ください/

長谷川 きよみ

エコキュート・ガス給湯器専門ライター

長谷川 きよみ

エコキュート専門店スタッフ。住宅設備に関する幅広い知識を持つ。
自宅に設置したエコキュートの実際の使い心地をふまえた、分かりやすい情報をお届けします。
2児の母として、家庭で使いやすい設備選びや、日々の暮らしや家計に寄り添った発信を心がけています。

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