こんにちは。エコキュート・省エネ住宅設備専門店Coolsです。
ご家庭でお使いの給湯器で、こんな症状が気になることはありませんか。
「お湯の温度が急に安定しない」「外のタンクが前より音を立てている」「リモコンに見慣れない数字が出ている」…など。
小さな変化でも、放っておくとお湯が使えなくなる前ぶれのことがあります。家事の途中で困らないためにも、早めに気づけるかどうかが大切です。
今回は、エコキュートが「故障かも」と感じたときに、自分で対処できるか、業者に任せた方がいいのかを判断しやすくなるポイントをまとめています。
- 確認すべき故障の初期チェック
- 業者を呼ぶべき状態かの判断基準
- 修理・交換を選ぶときの目安
急な故障で慌てないために、知っておくと役立つポイントをわかりやすく解説していきます。
お使いの給湯器で気になる症状があれば、ご参考にしてみてください。
エコキュートの故障は生活に大きな影響
エコキュートは、毎日の家事や入浴に欠かせない給湯機です。電気代をおさえながらお湯をつくってくれる便利な設備ですが、調子が悪くなると生活リズムが一気に乱れてしまいます。
「お湯が出ない」「音が大きい」「温度が安定しない」といった小さな変化でも、気づいたときにはすでにトラブルが進んでいることもあります。
思わぬトラブルが家事に与える影響

お湯が急に使えなくなると、食器洗いやお風呂など、日常の作業に大きな影響が出てしまいます。
特に冬場はお湯が使えないだけで家中が不便になり、普段通りのペースで家事をこなすのが難しくなることが予想できますよね。
「少しおかしいな…」と思う段階で気づけるかどうかで、生活に支障が出る度合いは大きく変わります。
ちょっとした変化が「故障前のサイン」のことも。
エコキュートは完全に壊れる前に、実は何らかのサインを出しているケースが多いです。
よくある例として、
- シャワーの温度が安定しない
- 外のユニットから大きめな音がする
- リモコンに見慣れない数字が出るなど
こうした変化が一時的なものなのか、それとも寿命が近いのかを判断することが大切です。
早めに気づくことで、急な故障を防ぎやすくなり、結果的に修理費用も抑えられる場合があります。
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エコキュートの構造と故障リスク
エコキュートの基本構造
エコキュートは、2つのユニットが協力して動いています。
貯湯(ちょとう)ユニット
大きなタンクの部分です。水をためておき、つくったお湯を保温してくれます。中には以下のような部品が入っています。
- 温度センサー(サーミスタ)や混合弁(給湯混合弁、ミキシング弁)などお湯の温度をはかる部品
- 基板(電子制御の心臓部)
イメージとしては、「家族みんながお風呂に入れるだけのお湯を、いつでも準備しておいてくれるタンク」。
このタンクが正しく温度を管理できなくなると、お湯がぬるくなったり、逆に熱くなりすぎたりします。
ヒートポンプユニット
貯湯ユニットの近くに設置する、小さめのエアコンの室外機のようなユニットです。
こちらが「お湯をつくる本体」で、空気の熱を上手に利用して水を温めています。
- 圧縮機(コンプレッサー)
- ファン(空気を取り込む羽)
- 冷媒(熱を運ぶガス)の通る回路
といった部品が入っていて、仕組みはエアコンととてもよく似ています。
故障しやすい箇所と主な原因
エコキュートは毎日稼働しているため、長年使用すると部品の動きが鈍くなったり、内部の弁がうまく作動しなくなることがあります。
実際にあったトラブルの例
温度センサー・サーミスタ
エコキュートに搭載されている温度センサー(サーミスタ)は、基本的には故障頻度が非常に低い部品です。
お湯の温度を測る役割があり、異常が起きると以下のような症状が出る場合があります。
- お湯の温度が安定しない
- 設定温度よりぬるいお湯が出る
- 本体やリモコンにエラー番号が表示される
ただし、実際の現場では、これらの症状の原因がサーミスタそのものではなく、混合弁(電磁弁・ミキシングバルブなどとも呼ばれる部品)の不具合であるケースが大半です。
混合弁は、タンク内の熱いお湯と水道水を混ぜて、使いやすい温度に調整する部品です。
ここが正しく開閉しないと、
- お湯がぬるいままになる
- シャワーだけ使える/湯張りだけ使えるなど、用途によって温度が安定しない
といったトラブルが発生します。
なお、「逃し弁」や「減圧弁」は混合弁とは別の役割の部品で、こちらが故障すると水漏れや湯の出が弱くなるなど、別の症状につながります。
ヒートポンプの圧縮機
ヒートポンプの中で特に負担が大きいのが圧縮機です。冷媒ガスの漏れや経年劣化があると、
- お湯がまったく沸かない
- ヒートポンプがやたら大きな音を出す
- 何度も止まる
といった不具合につながります。
特に冬場は気温が低くなるため負荷がかかりやすい部分です。
基板(電気の制御部分)
いわゆる「エコキュートの頭脳」で、ここが壊れると全体が正常に動かなくなります。
原因として多いのは、次のものが挙げられます。
- 雷による電圧の急変
- 電気系統のトラブル
- 経年劣化
急にエコキュートの電源が落ちる、エラーが何度も出るなどの症状が起きます。
配管・弁(バルブ)
外の気温変化や水垢が原因で、次のようなトラブルが発生することがあります。
- 水漏れ
- 圧力の異常
- お湯が急に止まる
特に冬の凍結はよくある原因のひとつで、寒い地域では凍結防止ヒーターが弱っているケースも見られます。
故障の症状別チェック

エコキュートが不調になると、最初に気づくのは「いつもと違う…」という小さなサインです。
ここでは、よくある症状ごとに原因とチェックポイントをまとめました。
お湯が出ない・温度が安定しない
「シャワーがぬるい」「急に水になった」など、お湯のトラブルは一番困りますよね。
原因として多いのが ヒートポンプの不調 や 混合弁(または給湯混合弁、ミキシング弁)の異常 です。
自分でできる確認方法
家でも簡単にできるチェックポイントがあります。
リモコンにエラーコードが出ていないか確認
→ 「C◯◯」「H◯◯」などの表示は、よくあるエラーコードの一例です。
沸き上げ量・昼間の湯切れではないか確認
→ 冬場はお湯の使用量が増え、単に使い切ってしまう場合もあります。
こんなときは業者に依頼しよう
- お湯が明らかに冷たいまま
- エラーコードが出ている
こういった場合は、混合弁(サーミスタ等)の交換 や ヒートポンプの点検 が必要になることが多いため、早めに専門業者へ相談すると安心です。
異音・振動がする
外のユニットから「ガラガラ」「ブーン」と聞き慣れない音がすることはありませんか?
異音は部品の劣化や内部に異物が入り込んでいるサインのことが多いです。
家庭でよくある異音の種類
ガラガラ音
→ファンの羽根に葉っぱや小石が触れていることがあります。風で巻き込まれることも。
ブーンという大きめの音
→圧縮機(コンプレッサー)の負荷が大きくなっている可能性。経年劣化で出る音として代表的です。
こんなときは業者に依頼しよう
- 音が大きくなる
- 異音が数日続く
- 夜間にも気になるほど振動が強い
こういった場合は一度使用を控えて、業者の点検を依頼したほうが安全です。
故障箇所が大きくなる前に対処したほうが修理費も抑えやすいです。
エラー表示・ランプ点滅
リモコンの画面に見慣れない数字やアルファベットが出ると不安になりますよね。
エラー表示は、エコキュートが自分で「どこか調子が悪いよ」と教えてくれている状態です。
よくある原因
- 温度を管理・調整する部品の異常
- 基板(コントロール部分)の故障
- 凍結(冬の早朝など)
- 水圧が弱いとき
特に冬場の凍結は意外と多く、水が流れにくくなってエラーになることがあります。
ご自身で判断が難しい症状があればお気軽にご相談ください。経験豊富なプロの視点から、ご家庭の給湯器の状況を判断させていただきます。
症状別・エコキュート修理費用の目安(一覧表)

前提として、機種の容量や住んでいる地域の環境など、様々な条件により金額は異なる場合があります。
以下はあくまでも目安として、さらに詳細な金額についてはメーカー・業者にてご確認ください。
| 症状 | 主な原因 | よくある修理内容 | 修理費用(目安) |
|---|---|---|---|
| お湯が出ない/ぬるい | 混合弁(給湯混合弁、ミキシング弁)・温度センサー不良 | 混合弁の修理 | 20,000~50,000円 (※サーミスタ修理の場合は10,000円~15,000円) |
| ヒートポンプ故障 | ヒートポンプユニット交換 | 120,000〜250,000円 | |
| 温度が安定しない | 基板不良 | 基板交換 | 30,000〜60,000円 |
| タンク内の部品不良 | リセット・部品交換 | 10,000〜30,000円 | |
| 異音(ガラガラ・キーン) | ファンモーターの劣化・異物混入 | ファン交換・清掃 | 10,000〜35,000円 |
| 異音(ブーン・振動) | 圧縮機(コンプレッサー)故障 | コンプレッサー修理・ユニット交換 | 150,000〜300,000円 |
| エラーコード表示 | 温度センサーの異常 | センサー交換 | 8,000〜20,000円 |
| 基板故障 | 基板交換 | 30,000〜60,000円 | |
| 凍結、配管トラブル | 配管解凍・保温工事 | 5,000〜40,000円 | |
| 水漏れ | 配管部の劣化・パッキン不良 | パッキン交換・配管補修 | 15,000〜25,000円タンクからの漏れ |
| タンクからの漏れ | タンク腐食・内部トラブル | 貯湯タンク交換 | 150,000〜300,000円 (ほぼ買い替えレベル) |
エラーコードはどこで見れるの?
取扱説明書またはメーカーHPでエラーコードを確認しましょう。
有名メーカー(ダイキン・パナソニック・三菱など)や Cools公式サイトのエラーコード一覧 でもご確認いただけます。
エラーが消えない場合は使用を控えましょう。無理に使うと故障箇所を広げてしまうことがあります。
修理が必要なケース
- 同じエラーが何度も出る
- リセットしてもすぐに点滅する
- お湯が作れていない状態が続く
このようなときは基板交換などの修理が必要な場合が多いので、早めに専門業者に見てもらうと安心です。
各メーカーのエラーコード(故障)確認ページ一覧
これって故障?メーカー各社の公式ページからエコキュートのエラーコードを確認する。
| メーカー | エラーコード確認ページ(公式) |
|---|---|
| パナソニック(Panasonic) | パナソニック:よくある質問(「H□□」など表示されたコードで検索) |
| ダイキン(Daikin) | ダイキン:エコキュートAIチャット |
| 三菱電機(Mitsubishi Electric) | 三菱電機:エコキュート よくある質問 FAQ |
| 日立(Hitachi) | 日立:よくある質問_故障かな? |
| コロナ(CORONA) | コロナ:エコキュート│エラーサイン一覧 |
※注意:エラーコードは機種や年式で内容が異なる場合があります。エラーが出たらまず機種名(型番)を控え、取扱説明書またはメーカーサイトにて確認してみてください。
ダイキンや三菱の公式サイトでは、AIチャットですぐに質問できるので便利です。
ご自身では解消方法が分からないようでしたら、遠慮せず弊社スタッフまでお問合せください。
万が一必要な場合にはご自宅までお伺いし、プロの目でお使いの給湯器の状態を確認させていただきます。
\ご相談はこちらのフォームからどうぞ/
エコキュートの寿命と交換の目安

エコキュートは毎日お風呂やキッチンで活躍してくれていますが、家電と同じでずっと使い続けられるわけではありません。
ある程度の年数が経つと、どうしても故障が増えたり、部品が弱ってきたりします。
ここでは「どれくらいで寿命がくるの?」「買い替えるタイミングはいつ?」といった疑問にお答えします。
エコキュートの平均寿命
一般的に、エコキュートの寿命は10〜15年 といわれています。
ただし、実際の寿命は取り付け環境や使い方によって変わります。
寿命が縮まりやすいケース
- 家族が多くてお湯の使用量が多い
- 水道水のカルキが多い地域(配管が詰まりやすい)
- 海が近い地域で塩害がある
- 冬がとても寒い地域(機械に負担がかかりやすい)
10年以上使っていると、少しずつ不具合が起きやすくなるため、「今は使えているけど、次に故障したら交換を考えようかな」という段階に入ります。
ちなみに、冬場の寒さがとても厳しい寒冷地向けに、外気温マイナス25℃まで対応できる、寒冷地使用エコキュートという製品もございます。
寿命が近づいているサイン(よくある前兆)
エコキュートも人と同じで、急に壊れるというより「最近ちょっと調子が悪い…」という前兆が見えてきます。
- お湯の温度が安定しない
- 朝は熱いのに夜はぬるい
- シャワーの途中で急に温度が変わる
⇒ これは温度を測る部品(混合弁や温度センサー)が弱ってきたり、ヒートポンプの力が落ちてきているサインです。
- エラー表示が増える
- リモコンに「H〇〇」「C〇〇」などのコードが頻繁に出る
- 一度直しても、しばらくするとまた同じエラー
⇒ 基板が不安定になっている場合や、内部の部品全体が劣化している可能性があります。
- 異音・振動が大きくなる
- 外のユニットから「ブーン」「ガラガラ」などの音
- いつもより動作音が大きく感じる
⇒ こういった症状は、ファンや圧縮機の寿命が近いことがあります。放置すると故障につながりやすいです。
部品交換で済む場合と、本体交換が必要な場合
「故障=買い替え」ではありません。
部品交換だけで直るケースもあります。
部品交換で対応できるケース
⇒比較的軽いトラブルで、費用も抑えられることが多いです。
- サーミスタ交換(温度センサー)
- 基板交換
- リモコン交換
弁や小さな配管部分の修理
こういった小さな工事ならは数万円以内で対応できることが多く、エコキュートの使用年数が10年未満なら修理のほうが現実的です。
本体交換がおすすめのケース
以下のような場合は、修理してもまた別の部分が故障しやすく、長い目で見ると交換したほうが安心なことが多いです。
ヒートポンプの圧縮機が故障した(心臓部)
修理代が10万円以上かかることが多く、再故障のリスクも高い
タンクの内部が劣化してきた
水漏れにつながるため危険
10〜15年以上使っている
どこかを直しても別の場所が故障する時期
特に 10年を過ぎたエコキュートで高額修理(7〜10万円以上)が必要になった場合は、本体交換のほうが結果的にお得 になるケースが多いです。
故障の原因別│対処法

エコキュートが故障する原因はいくつかありますが、どれも少しずつ前兆が出ることが多いです。
「いつもと違うな…」と感じたときに早めに対処すれば、大きな故障を防げるケースもあります。
ここでは、原因ごとに症状や対策の主な例をご紹介します。
ヒートポンプ故障
エコキュートの「要」ともいえる部分で、お湯をつくるための力を担当しています。
故障の主な原因
- 圧縮機の劣化
- 冷媒(熱を運ぶガス)の漏れ
- 電気系統のトラブル
気づきやすい初期症状
- お湯がなかなか温まらない
- 夜間の運転音がいつもより大きい・変な振動がある
- タンクが満タンにならない日が続く
※冷媒漏れがあると、急にお湯がつくれなくなることがあります。
対応のポイント
ヒートポンプは精密機械のため、家庭でさわれる部分はほとんどありません。
異音が続いたり、お湯が全く温まらない場合は早めに点検依頼をするのが安心です。
⇒ 修理費用の目安:15〜40万円 (圧縮機交換やユニット交換で高くなる場合があります)
サーミスタ不具合
サーミスタはタンク内の温度を把握するために使われる部品で、沸き上げの制御や保温動作の判断に関わっています。
普段は目立つことなく働いているパーツですが、まれに測定値がずれたり、正しく信号を送れなくなることがあります。
サーミスタ自体の故障は多くありませんが、値が乱れると沸き上げタイミングがずれたり、ヒートポンプ側が誤った温度として認識してしまい、結果的にお湯の供給状態に影響が出る場合があります。
こんな症状が出ることがある
- タンクの湯量はあるのに、給湯開始直後の温度が安定しない
- 沸き上げのタイミングが不自然になる
- 温度検知に関するエラーコードが断続的に出る
⇒ 修理費用の目安:1万〜1.5万円
なお、「お湯がぬるい」「シャワーだけおかしい」などの典型的な症状は、別の部品(混合弁や電磁弁など)が関わるケースが大半のため、サーミスタの故障が原因というのはかなり稀なケースです。
基板・電子部品の故障
エコキュートの動作をまとめて管理している「司令塔」のような部分です。
主な故障の原因
- 落雷の影響
- 電圧の急な変動
- 長年の使用による劣化 など
特に夏場は落雷による基板故障の相談も少なくはありません。
よくある症状
- エラー表示が何度も出る
- 運転が途中で勝手に停止する
- 修理費用(目安):5〜20万円(基板の種類によって大きく変動)
配管・弁・水漏れ
一般的に置外に設置されているため、季節や天候の影響を受けやすい部分です。
主な原因
- 経年劣化
- 冬場の凍結による破損
- パッキンの老朽化
特に寒冷地では、配管の凍結 → 破裂というトラブルが多く見られる傾向にあります。
気づきやすい症状
- エコキュートのまわりがいつも濡れている
- タンク下に水たまりができている
- お湯の量が急に減った
⇒ 修理費用の目安:3〜10万円
エコキュートはDIYで設置可能?
一部のDIYサイトで交換方法が紹介されていることがありますが、エコキュートの設置には専門的な知識や資格も必要なため、基本的に業者に任せるのが安心です。
下手に素人が自分でやろうとすると、水漏れなど予期せぬ大きなトラブルに見舞われるリスクも大きくなります。
修理費用・交換費用の実例

エコキュートの修理費用は、故障した部品や作業内容によって大きく変わります。
実際の現場で起こりやすいケースをもとに、より具体的な費用感をご紹介します。
混合弁(給湯ミキシング弁)の交換
費用目安:2〜5万円(部品代+作業費込み)
【よくあるケース(一例)】
- お風呂のお湯がぬるく感じる
- 追いだき温度が安定しない
- リモコンに特定のエラー表示が出る
追加の不具合等がなければ、作業時間は1~2時間程度で終わることが多いです。
ヒートポンプ(圧縮機)の交換
費用目安:15〜40万円(部品代+作業費込み)
【よくあるケース(一例)】
- 夜間の運転音が急に大きくなる
- お湯が作られなくなる
- 冷媒ガスの漏れが見つかる
ヒートポンプはエコキュートの中でも高額な修理になりやすい部分です。
10年以上使用している場合は、修理よりも本体交換を検討するご家庭も多いです。
基板の交換
費用目安:5〜20万円
【よくあるケース(一例)】
- 落雷のあとに急にエラーが増えた
- 電源がすぐ落ちる
- 温度に関係ないエラーが頻繁に出る
基板はエコキュートの「司令塔」のような場所で、ここが不調だと他の部品が正常でも動かなくなることがあります。
部品の在庫が少ない機種だと費用が上がることもあります。
本体まるごと交換
費用目安:40~60万円
【よくあるケース(一例)】
- 10〜15年以上使っている
- タンク内のサビや劣化が進んでいる
- ヒートポンプ・基板など複数箇所が故障している
修理を繰り返すより、まとめて交換したほうが長い目で見るとお得になるケースもあります。
また、国が交換費用の一部を負担してくれる「給湯省エネ補助金」が利用できる機種もあり、自己負担が数万円〜十数万円軽くなることもあります。
【補足】機種や設置環境で費用は変わる
- 住宅の外側にゆとりがない場合、作業が増えて費用が上がることも
- 井戸水の場合は部品寿命が短め
- メーカーごとの部品単価の違いもある
そのため、実際の見積もりを取るときは「部品代」「作業費」「出張費」など、料金の内訳がしっかりと分かる形で提示してもらうのがおすすめです。
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故障を未然に防ぐメンテナンス方法

エコキュートは毎日の生活に欠かせない家の大切な設備です。
特別な手入れは必要ありませんが、ちょっとしたチェックを習慣にしておくだけで、寿命が長くなったり、大きな故障を防げたりします。
ここでは、素人でも家庭で無理なくできるメンテナンス をご紹介します。
年1回の点検をお願いする
メーカーでは 年1回の定期点検 を勧めています。
その理由は、ふだん見えない場所にある「電気系統」「ヒートポンプ」「タンク内部」などは、見た目だけでは不具合が判断できないためです。
- 電線や基板の劣化
- ヒートポンプの動きが弱っていないか
- タンク内部に汚れが溜まっていないか
こういった部分は、専門の点検でしかわからないことが多いです。
車の車検のような感覚で、1年に1回チェックすると安心です。
日常チェック(数秒でOK)
普段の生活の中で気づけるポイントもあります。
- 運転音がいつもより大きい
- 焦げたようなにおい、金属っぽいにおいがする
- タンクの下に水の跡がある
- リモコンに見慣れない表示やランプ点滅がある
どれも放置すると大きな故障につながる可能性があるサインです。
特に 水漏れの初期は床がうっすら湿る程度なので、掃除のついでに外のタンクまわりも見てみると気づきやすいです。
季節・使用上の注意ポイント
季節によって注意しておきたいポイントもあります。
冬場にやっておきたいこと(凍結防止)
寒冷地や急に冷え込む地域では、配管が凍りやすくなります。
対策としては、以下の作業などが効果的です。
- 凍結予防ヒーターのスイッチをON
- 夜間に「お湯を少しだけ流す」
- 外気にさらされる配管に保温材を巻く
帰省や旅行などの長期不在で数日使わない場合は、電源OFF設定や水抜きなどの対応をしておくと安心です。
万が一停電などがあった場合には設定リセットされることもあるので、旅行後に一度確認するとより安全です。
長く使うためのおすすめ設定
設定を少し見直すだけで、故障リスクを減らすことができます。
- 節約モード(省エネモード)にして負荷を軽くする
- お湯の温度を必要以上に高くしない(高温設定ほど機械の負担が大きくなるため)
特に「追いだきの頻度が多い」「昼間にたくさんお湯を使う」家庭は、一度設定を見直すと電気代も壊れにくさも両方改善できることがあります。
よくある質問(Q&A)
Q1.エコキュートが壊れたかどうか、自分で判断できる方法は?
A. まずは リモコンのエラー表示の有無 を確認し、異音やお湯の温度の変化がないかチェックしてみてください。
一時的なエラーなら電源(漏電遮断器)を入れ直すだけで直ることもあります。
ただし、同じ症状が何度も続く場合は、一度専門業者にみてもらうことをおすすめします。
Q2. エコキュートは何年くらいで買い替える人が多い?
A. 一般的には 10〜15年 で交換を検討する方が多いです。
「お湯がぬるい」「エラーが増えた」「夜の音が大きい」など、小さな変化が増えてきたら寿命が近いサインかもしれません。
Q3. 修理と本体交換、どちらがいいか迷っています。
A. サーミスタや基板などの小さな部品なら修理で十分なことが多いです。
ただし、ヒートポンプやタンクに不具合が出ている場合は、本体交換のほうが長期的にはお得になるケースもあります。
使用年数(10年以上)が一つの判断材料になります。
Q4. 日常でしておいたほうが良いお手入れはありますか?
A. 難しいことは必要ありません。
- 室外機まわりを物でふさがない
- 変な音・におい・水漏れがないかときどき見る
- 冬は凍結防止の設定を忘れない
こういった 「ちょっとした気づき」が、大きな故障の予防になります。
Q5. 修理を頼むとき、どこに連絡すればいいの?
A. まずはメーカーのサポート窓口か設置した業者に連絡するのが安心です。
保証期間内なら無料の場合もあるため、保証書を一度チェックしてみてください。
設置から10年以上経過している機器は保証の期間も切れている場合が多いため、お近くの信頼できる業者に見積もりを依頼しましょう。
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まとめ│故障時の判断と行動

給湯器は毎日使うものだからこそ、故障するとどうしたらいいか迷ってしまいますよね。
慌てずに、お伝えした次のポイントを順番にチェックしてみてください。
この記事のポイントおさらい
- 軽いエラーは電源入れ直しやリモコン確認を
- 異音・異臭・水漏れは故障の前兆
- お湯が出ない、異音が続くなど頻繁なエラーは業者に相談
- 使用10年以上の場合は修理より交換も検討
給湯器の不具合は、症状や使用年数で修理か交換かを判断するのが基本です。
迷ったときには無理に自己判断で対処しようとせず、専門業者に相談しましょう。
実際の施工事例やお客様からの口コミなどを見ると、「どんな症状でどの対応をしたのか」「費用感はどのくらいか」など、よりイメージしやすくなります。
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