こんにちは。エコキュート・省エネ住宅設備専門店Cools(クールス)です。
給湯器の調子が悪くなってきたり、「そろそろ買い替えかな…」と思い始めたとき、まず気になるのはやっぱりお金のことではないでしょうか。
「全部でいくらかかるの?」 「この見積もり、正直高いのか安いのかわからない…」 「工事が終わってから、追加で請求されたりしない?」こんな不安を感じる方はとても多いです。
特にエコキュートは、本体価格だけでなく工事費や条件によって金額が変わるため、 ネットで調べても情報がバラバラで、余計に迷ってしまいますよね。
この記事では、買い替えで後悔しないために知っておきたい「エコキュートの費用・相場・見積もりの見方」について解説していきます。
- エコキュート買い替えにかかる費用の目安
- 370L・460Lなど容量別の価格相場と、金額差が出る理由
- 見積もり金額が妥当かどうかを判断するポイント
- あとから追加費用が出やすい具体的なケースと注意点
これから見積もりを取る方も、すでに金額を提示されている方も、判断の目安としてお役立てください。
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エコキュート買い替え費用の全体像

「エコキュートの費用」といっても、一概に言い切れるものではなく、条件によって差が出やすいのが実情です。
まずは、なぜ金額に幅が出るのか、全体像から整理していきましょう。
「エコキュート いくら?」が一言で答えにくい理由
本体・工事・条件差があるため
エコキュートの買い替え費用は、本体価格+工事費+設置条件による追加費用で構成されています。
同じメーカー・同じ容量のエコキュートでも、
- 設置場所の広さ
- 既存給湯器の種類(ガス・電気温水器など)
- 配管や電気配線の状況
によって、必要な工事内容が変わります。
そのため、「エコキュートはいくらですか?」という質問に対して、条件を確認せずに正確な金額を出すことはできません。
表示価格と実支払額がズレやすい
広告やホームページで見かける価格は、あくまで標準工事を前提にした目安であることが多いです。
実際の現場では、以下のような理由で表示価格よりも費用が上がるケースがあります。
- 配管の延長が必要だった
- 搬入経路が狭く人手が増えた
- 電気工事や基礎工事が追加になった
この「表示価格と実際に支払う金額の差」が、買い替え時の不安につながりやすいポイントです。
業者を比較するなら「工事費込み」で考えるのが基本
本体価格だけで比較しない
エコキュート選びでよくある失敗が、本体価格だけを見て判断してしまうことです。
本体が安く見えても、以下のような場合は結果的に総額が高くなることも珍しくありません。
- 工事費が別途かかる
- 標準工事に含まれない項目が多い
特に買い替えでは、撤去費用や既存配管の状況などが影響しやすいため注意が必要です。
総額で判断する重要性
エコキュートの買い替えでは、目先の金額だけでなく「工事費込みで最終的にいくらかかるのか」を基準に判断することが大切です。
見積もりを見る際は、以下の項目が明確に提示されているかを確認するようにしましょう。
- 本体価格
- 工事費の内訳
- 追加費用が発生する可能性
最初から総額がはっきりしている見積もりのほうが、後から金額が増えるリスクを抑えやすく、安心して検討しやすくなります。
エコキュートの工事費込み買い替え相場

工事費込みの値段相場
エコキュートの買い替え費用は、本体+標準工事を含めて 45万円〜70万円前後 がひとつの目安です。
選ぶ機種のグレードやタンク容量、設置条件によって金額に幅が出ます。
とくに最近は、
- 高効率モデル(省エネ性能が高い機種)
- フルオート・高圧タイプ
を選ぶ方も多く、相場の中心は 50万円台後半〜60万円台 に集まりやすい傾向があります。
工事費込み価格の目安(補助金適用前)
| 内容 | 相場価格 |
|---|---|
| シンプルな標準モデル | 約45万〜55万円 |
| 主流の省エネモデル | 約55万〜65万円 |
| 高機能・ハイグレードモデル | 約60万〜70万円 |
※既存のエコキュートからの入れ替え、標準的な設置条件を想定しています。
補助金適用後の目安
エコキュートの導入や買い替えでは、国や自治体の補助制度を利用できる場合があります。
代表的なのが経済産業省が推進している「給湯省エネ事業」で、対象機種を選び、登録業者を通して設置すると、1台あたり7万円〜10万円(撤去加算との組み合わせで最大14万円)の補助金が支給されます。(※2026年現在)
たとえば、工事費込みで約60万円の見積もりだった場合でも、補助金を利用できれば実質負担は約50万円前後まで下がる計算になります。
このように補助金の有無によって最終的な支払額が大きく変わるため、見積もり時点で「補助金対象かどうか」を確認しておくことが大切です。
また、補助金の申請は消費者本人ではなく「給湯省エネ事業」の登録事業者でないと行えないため、事前に代行申請が可能かどうかも確認しておくと安心です。
補助金適用後の実質負担イメージ
| 補助金適用前 | 補助金額 | 実質負担額 |
|---|---|---|
| 約55万円 | ▲7万円 | 約48万円 |
| 約60万円 | ▲10万円 | 約50万円 |
| 約65万円 | ▲10万円 | 約55万円 |
見積もり時点で「高すぎる」と感じても、補助金を含めて考えると意外と想定内の金額に収まるケースも少なくありません。
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370L・460L│容量別の価格差の考え方
容量による差額の目安
370Lと460Lの価格差は、本体価格でおおよそ3万円〜6万円前後が一般的です。
工事費は容量によって大きく変わらないため、差額のほとんどは「本体分」と考えて問題ありません。
| タンク容量 | 工事費込み価格相場(目安) |
|---|---|
| 370L(2〜4人世帯目安) | 約45万〜60万円 |
| 460L(4〜6人世帯目安) | 約48万〜65万円 |
工事費はほぼ共通
- 基礎工事
- 配管接続
- 電気工事
- 既存機器の撤去・処分
これらは370Lでも460Lでも内容がほぼ同じなため、「容量が大きい=工事費が高い」わけではありません。
そのため、「将来的に家族が増える可能性がある」「お湯切れを避けたい」といった理由から、数万円の差で460Lを選ぶお客様も多くいらっしゃいます。
見積もり金額はこうやって決まる

エコキュートの見積もりを見ると、「同じ容量なのに金額が違う」「何が含まれているのかわかりにくい」と感じる方も多いと思います。
ここでは、見積もりに必ず含まれる基本項目と、業者によって差が出やすいポイントを整理していきます。
見積もりに含まれる基本項目
本体価格
エコキュート本体の価格です。
容量(370L・460L)や機能、メーカーによって差が出ますが、見積もり全体の中で最も大きな割合を占めます。
一般的な本体価格の相場は、35万円〜60万円程度といわれています。
標準工事
古い給湯器の撤去、新しいエコキュートの設置、基本的な配管・配線工事などが含まれます。
「標準工事にどこまで含まれているか」は業者ごとに微妙に違うため、後ほど確認が必要なポイントです。
処分費
これまで使っていた給湯器(エコキュート・電気温水器・ガス給湯器など)を撤去し、適切に処分するための費用です。
見積もりに最初から含まれていないと、後から追加されることもあります。
試運転・設定
設置後にお湯がきちんと使えるかを確認し、リモコン設定や初期操作の説明を行う作業です。
当然含まれていると思いがちですが、まれに別項目になっているケースもあります。
業者によって差が出やすいポイント
工事範囲の考え方
配管の延長、基礎の補強、電気工事の内容など、「標準工事」に含める範囲の考え方は業者によって異なります。
一見安く見える見積もりでも、実際には必要な工事が別料金になっていることもあるため注意が必要です。
一式表記の有無
「工事一式」「設備一式」といった表記が多い見積もりは、内容がわかりにくくなりがちです。
何が含まれていて、何が含まれていないのかが判断しづらいため、追加費用が発生しやすい傾向があります。
見積もりを見るときは、総額だけでなく、内訳がきちんと書かれているかをチェックすることで、後悔しにくくなります。
エコキュート専門ライターきよみ少しでも引っかかる点があれば、後からトラブルになることを避けるためにも、そのままにせず必ず業者に確認しておきましょう。質問にきちんと答え、金額の内訳をわかりやすく説明してくれるかどうかも、信頼できる業者かを見極める大切なポイントです。
見積もり例で見る「良い例」と「注意したい例」
良い見積もり例(安心できるケース)
表|良い見積もり例(イメージ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体 | 機種名・容量明記 |
| 工事費 | 配管・電気工事の内訳あり |
| 処分費 | 既存機器撤去含む |
| 補助金 | 適用前提で説明あり |
| 合計 | 税込・総額表示 |
工事項目が具体的で、事前に「追加費用が出る可能性」の説明あり。
こちらからの質問に対する回答が明確かどうかも、安心感を左右するポイントになります。
注意したい見積もり例(トラブルになりやすい)
表|注意したい見積もり例(イメージ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 工事費 | 一式表記のみ |
| 処分費 | 記載なし(わかりにくい) |
| 補助金 | 「対象予定」と曖昧 |
| 追加工事 | 条件未記載 |
安く見せて後出し請求になりやすいパターン。
何が含まれているのか分かりにくいので、おかしな点があっても購入者が気が付きにくい。
買い替えで追加費用が出やすい具体例


エコキュートの買い替えでは、「見積もり金額=最終支払額」とは限らない点に注意が必要です。
事前の確認が不十分な場合、工事当日に追加費用が発生するケースもあります。
ここでは、特に起こりやすい代表例を紹介します。
追加費用が発生しやすい代表例
買い替え工事で追加費用が出やすいのは、既存設備の状態や設置環境に原因があるケースです。
以下は、実際によくある例をまとめたものです。
| ケース | 内容 | 追加費用の目安 |
|---|---|---|
| 配管の劣化 | 配管の腐食・水漏れが見つかり、交換が必要 | 数万円 |
| 基礎不足 | 旧規格の土台で、現行サイズに対応できない | 数万円 |
| 電気工事 | ブレーカー容量が足りず、電気工事が必要 | 数万円 |
| 搬入条件 | 通路が狭く、クレーン作業が必要 | 条件次第 |
特に多いのが、配管の劣化と電気容量不足です。
見た目では分かりにくいため、工事当日に発覚しやすいポイントでもあります。
「事前確認」で防げる追加費用も多い
追加費用は事前の確認次第で防げるケースも多いです。
必要に応じて現地調査を
現地調査では、配管の状態・基礎のサイズ・搬入経路・分電盤の容量などを直接確認します。
写真のみの見積もりは手軽で楽ですが、業者が必要だと判断した場合には、この工程を省かず行うことで「当日になって追加工事が必要」というリスクを大きく減らせます。
安さ最優先のリスク
極端に安い見積もりの場合、以下のようなケースもあります。
- 必要な工事が含まれていない
- 追加費用が前提になっている
「なぜ安いのか」を説明してもらえるかどうかも、業者選びの大切な判断材料になります。
事前確認を丁寧に行うことで、想定外の出費はかなり抑えられます。
買い替え前に整理しておくと失敗しにくいこと


エコキュートの買い替えで後悔しやすいのは、「今の状況だけ」で選んでしまうケースです。
これからご紹介するポイントを事前に整理しておくだけで、容量不足や使いにくさといった失敗を防ぎやすくなります。
現在の使用状況(家族・お湯量)
まず確認したいのが、今どれくらいお湯を使っているかです。
- 家族構成は何人か
- シャワーと湯張り、どちらをよく使うか
- 追い焚きや足し湯の頻度
- 夜にお湯を使う集中度
例えば、4人家族で毎日湯船につかる場合と、3人家族でシャワー中心の場合では、必要なタンク容量は大きく変わります。
「家族人数=容量」ではなく、実際の使い方を基準に考えることが大切です。
設置場所とスペース
次に重要なのが、設置スペースの確認です。
- タンクユニットを置く十分な幅・奥行きがあるか
- ヒートポンプ周辺に必要な空間が確保できるか
- 搬入経路(通路・門扉・階段)は問題ないか
買い替えの場合、以前の機種よりサイズが大きくなるケースもあります。
「今置けているから大丈夫」と思い込まず、現行機種のサイズとの違いを確認しておくと安心です。
「今後」の生活変化
最後に見落としがちなのが、これから先の生活の変化です。
- 家族が増える予定はあるか
- 子どもの成長で入浴回数や時間が変わりそうか
- 在宅時間が増える可能性はあるか
- 高齢の家族と同居する予定はないか
エコキュートは10年以上使う設備です。
今は問題なくても、生活が変わることによって、数年後に「容量が足りない」「使いにくい」と感じる可能性もあります。
少し先の生活をイメージしながら選ぶことで、長くストレスなく使える一台が選びやすくなります。
買い替え前にこの3点を整理しておくだけで、購入後の後悔や失敗のリスクを減らすことができます。
よくある質問(費用・見積もりQ&A)
エコキュートの買い替えでは、金額や見積もりに関する不安や疑問の声を多くいただきます。
実際に当店にも寄せられることの多い質問を中心に、判断の目安をまとめました。
- エコキュート買い替えはいくら見ておくべき?
-
工事費込みで考える場合、45万円〜70万円前後がひとつの目安です。
機種のグレードや容量(370L・460L)、設置条件によって前後しますが、この範囲から大きく外れる場合は内容の確認が必要です。
また、「給湯省エネ2026事業」の補助金が使える場合は、7万円〜10万円(撤去加算との組み合わせで最大14万円)が差し引かれ、実質負担額が下がるケースもあります。
「本体が安いかどうか」ではなく、最終的に支払う総額で判断するようにしましょう。
- 見積もりは何社取る?
-
目安としては、2〜3社程度が比較しやすいと言われています。
1社だけだと金額や工事内容が妥当か判断しにくく、逆に多すぎると条件整理が大変になってしまいます。
金額だけでなく、「工事内容の説明が具体的か」「追加費用の可能性を事前に説明してくれるか」「質問に対して曖昧な回答をしないか」といった点も、比較ポイントになります。
- 安すぎる業者は大丈夫?
-
相場より極端に安い見積もりが出た場合は、注意が必要です。
- 工事範囲が最低限しか含まれていない
- 追加工事が前提になっている
- 保証やアフター対応が別料金
といったケースも少なくありません。
「安く見せて、後から上がる」見積もりになっていないか、内訳を必ず確認しましょう。
- 追加費用は断れない?
-
すべての追加費用が断れないわけではありません。
事前説明がなく、工事当日に突然提示された内容については、その場で即決する必要はありません。
ただし、事前調査で説明されていた内容や安全面や法令上必要な工事については、対応が必要になるケースもあります。
だからこそ、見積もり段階で「どんな場合に追加費用が出るのか」を具体的に確認しておくことが大切です。
まとめ|相場と見積もりを知れば後悔しにくい


エコキュートの買い替えで後悔しないためには、「相場感」と「見積もりの見方」を知っておくことが大切です。
- エコキュートの買い替え費用は、工事費込みで45万円〜70万円前後が目安
- 370Lと460Lの価格差は主に本体価格の違いで、工事費は大きくは変わらない
- 見積もりは金額だけでなく、明瞭な内訳などで妥当性を判断することが大切
- 配管や電気工事など、追加費用が出やすい点は事前確認で防げるケースもある
実際に見積もりを取って比較検討する際には、合計金額だけで判断しないことも重要です。
本体価格が安く見えても、工事内容や保証、追加費用の有無によって、最終的な満足度は大きく変わります。
「何が含まれていて、何が含まれていないのか」を一つずつ確認することが、失敗を防ぐポイントです。
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